日の光と気持ちよく抜ける風の恩恵を受け、かつプライベートなお庭で、
ＬＤＫのみならず、水回りからも緑を臨みたいという思いから、庭を囲むような形で計画された家です。

屋根は3つの形からなり、それぞれ表情が違うため、
見る角度により、外観の印象が変わります。

玄関前にせり出した大きな軒は、夏の日差し、風雨、雪などを防ぐのはもちろん、
小ぶりな車や、自転車なども駐車でき、季節や天候に応じ、多目的な利用ができます。

奥行きを活かした土間玄関。
上がり框を斜めの形状にすることで、土間の領域がより広くなっています。

リビング、ダイニング・キッチン、小上がり和室をひとつの空間に集約。
大空間ならではの広さも持たせつつ、空間に高低差をつけることにより、
メリハリをつけ、役割を明確にしています。

また、それぞれの空間に着座したときに目線の高さが揃うようになっており、
家族の共有スペースに一体感を生み出します。

スムーズな家事動線を考慮した回遊式のキッチン。
黒のタイル張りが高級感と清潔感を演出しています。

スタディスペースは、
ダイニングと和室の間仕切り壁を利用し、L字型に設置。
窓に面しており、景色を観ながら勉強できます。

小上がり和室の障子は、オリジナルデザインになっており、
空間にアクセントを生み出します。

リビングを正面に見たとき、目に入る象徴的なスケルトン階段。
手すりにはアイアンを使用することで、
木の温かさと鉄の重厚感の組み合わせにより、より洗練された印象を与えます。
階段もメインリビングの表情を演出する重要なパーツとして設計されています。

脱衣室を兼ねた広い洗濯室は物干しバルコニーに隣接し、
日々の洗濯の負担を減らす間取りです。

2階寝室にはウォークインクローゼットが隣接しており、
ただ単に物がたっぷり入るというだけでなく、
機能的かつ使いたいときに取り出しやすい収納になっています。