西洋建築様式「アール・デコ」を設計コンセプトに取り入れ、
全体の雰囲気を踏襲しつつも、「和」の機能性と美しさ融合し、バランスを整えました。
お施主さまの強い憧れだった建築様式「アール・デコ」と、住まいの融合を実現した家です。

「東京都庭園美術館」をモチーフにした、
思わず目を引かれる、幾何学的なデザインの外観。
重厚感の中に淡く黄色がかった外壁の色が、優しいイメージを与えてくれます。

客人を迎える玄関は、
美術館をモチーフにした市松模様の玄関タイル、大きい円窓、扉の装飾など、
全体の佇まいを大切にしました。

屋内へ進むと、白を基調にしながらも、木の色が美しい空間が迎えます。
床の一部をヘリンボーン貼りすることで、ほどよいアクセントをプラスしました。
ピクチャーレールには、お気に入りの作品を飾れます。

客人は玄関〜廊下〜リビングへと進む動線とは別に、
暮らす人はパントリー〜キッチンへとアクセスできる裏動線を設計。
パントリーは棚が多く、収納力がとても高いです。

リビングは「洋館」のような設えに。
美術館をイメージした3段の折り上げ天井や照明など、
随所にこだわりを込めたデザインです。

和室が隣接しており、
間仕切り戸を開け放てば、リビングと繋がり大空間に。
和室の天井はアール（曲線）を採用し、
リビングと一体になっても違和感のないデザインになっています。

キッチンはリビングからあえて廊下を挟んだ間取りすることで、
急な来客があっても慌てることなく対応できるようにしました。

清潔感があり、広く明るい家事室。
奥行きのある作業スペースは日々の家事を助けてくれます。

トイレは車椅子でも悠々使用できるように、
広々とした造りにしています。

本をたくさんお持ちのお施主さまのため、
1階廊下〜2階ラウンジと、作りつけの本棚を大量に設置いたしました。
大好きな本がビッシリと並べば、図書館のように壮観になるでしょう。

2階ラウンジにカウンターデスクを設置。
気持ちの良い空間で本を読みながらティータイムが楽しめます。

広いドレスルームは窓の位置や照明の設計により、
服が映えるようデザインされており、まるでブティックのよう。
服を選ぶ時間が楽しくなります。

家全体に「アール・デコ」装飾を施し、「白」と「木の色」を美しく融合しました。
さらに「和」をバランスよく取り入れることで、
見た目だけでなく、暮らしやすさを考え、デザインに落とし込みました。