四角の整形地、南東に広がる借景と抜けが最大の魅力である敷地。
プライバシーと解放感を適度に融合させるため、家はL字に配置。LDKと和室を掃き出し窓やデッキを通してつながるよう計画しています。

ダイニングは最も気持ち良い場所である南東に。食事という日々の中でも欠かせないかつ家族が集うシーンを一番大切にデザイン。出窓との組み合わせで敷地の魅力である南東の抜けと借景、陽当たりも存分に取り入れました。座っても、ごろんとしても気分に合わせて気持ち良く過ごせるよう一部畳敷きにしています。

キッチンからはLDK全体が見渡せます。また、キッチンは一段堀り下げており目線が合って会話も弾みます。お馴染み造作のオリジナルⅡ型キッチンは機能、タイルの意匠などお客様の好みを反映させたまさにお客様だけのもの。勿論二人同時に並んでもぶつかることなく調理出来ます。

一方で独立感のある和室。雰囲気、気持ちを切り替えることや、さっと腰かけてデッキ、お庭とつながることを狙い小上りに。和室を設けることがめっきり少なくなってしまったからこそ、和の美しさ、繊細さを取り入れ、何処か懐かしくほっと落ち着く空間に仕上げています。

この家のもう一つの特徴である玄関～勝手口まわりに併設させたインナーガレージは、悪天候時の車の乗り降りは勿論、玄関とは別にダイレクトにパントリー～キッチンへと続き、荷物もスムーズに運べ、ストレスフリー。
勝手口からの裏動線は、キッチン～洗面～脱衣家事室まで一直線に繋がり、家事動線がスムーズです。また、家事室からはデッキに出て洗濯物を外干し出来るようにしました。こちらも南東の抜けがあるという敷地の魅力を取り入れています。

階段を上がったホールには、洗面台とスタディーコーナー。西側に広がる吾妻連峰の山々を見渡せるような窓を設けています。
寝室とウォークインクローゼットは階段を中心にぐるぐる回遊できる動線。身支度を一カ所で済ませられ朝の慌ただしい時間も、家族それぞれが快適に過ごせる充分な広さです。

お客さまの思いを読み解き、その敷地条件を最大限に生かす形を0から考え、お子様の成長や未来の景色を想像し、長く安心して心地よく住み続けられる形をデザインすること。そして、ちょっとした棚やカウンター、手触りも含めた造作加工。注文住宅、オーダーメイドの魅力が詰まったお家の完成です。