
DIALOGUE009
大工について part4.
話し手:代表取締役 渡邊
大工についてpart4、今回で最終回です。
最終回では、社長の大工職への思いを伺いました。

ー社長から、今いる大工さんにちょっと一言何かこう言うとしたら、
大工さんにひと言? えー大工さんたちに?...ちゃんとやってよ(笑)
ーなんか大工さんがこんなに大事に思われてんのに、知らないかもしれないと思って、こうやってすごい仕事やってんだよっていう風に思ってるって。
なんか、もっと言うと、多分大工さんもそうだけど、もうそれは辛いとこだけど、うん、なんだろう、やっぱり、ごめんね、若干固有名詞になっちゃうけど、間に入る人、それはお客さまと作り手である大工さん、そして会社、まあ今だと私だけど、その間に入る人が、せめてこのぐらいの熱量でやってたら大工さんも多分全然違うと思います。それが大事だと思いますね。大工さんはその熱量やりたいけど、やっぱそこで、間に入る人、担当者で削がれちゃうこともあるわけじゃないですか。同じ目線感を持とうとしてほしい。それは別に社長と全く同じ目線になれるわけじゃないんだけど、全てはできなくてもさ、今は足りなくてもさ、同じような目線で家に携わろうとしようよって。そこで確絶するわけですよ、私と大工さんの間に入ってくる人たち。
そこの間の人たちが、やっぱり頑張らないと。かわいそうだよ、大工さんも。お客さんにも失礼だし。
そもそもさ、そういう思いでうちに入ってきたんでじゃなかったのと思うんだよ。だって入社の時にそう言ったじゃんって。木造建築やりたいんだよね、オーダーメイドがやりたいんでしょ?プロに、設計の、木造建築のプロになりたいんだよね?って。じゃなきゃうち選ぶ理由って何?ただ働いて食べていくためなら他にいっぱいあるでしょ?って。でも、それ言っちゃダメなのかね。なんか物足りないよね、なんかそこ。

ーじゃあ、大工さんも、ジレンマじゃないけど、今
あるんじゃないかと私は思いますけどね。で、もう言ってもしょうがないしな、みたいな。うん、諦めちゃうみたいな。自分では解決できないこともあるし、きっと聞いてもなんかわかんないしな、みたいなこともあるのかな。でも、一方でありますよ、大工さんたちに対しても、そこ甘えないでって思いはあるんですよ。
いや、さっきも言った、あんたたちの方が、絶対上なんだからって。上であってほしいんだからって。汚い言葉だけどケツ引っぱたいてもこうついて来いっていうぐらいでちょうど、みたいな。それは同じ。大工さんが同じとこまで降りないでよって思うよ。同調しないで。違うだろ、言葉悪いけど、迎合しないでみたいな。
最後にこれは、これだけは言いたい。私の思いは何も変わってない。2006年とか2007年とか、多分何1つ変わってない。あれから20年近くたって、そりゃ現実を見せつけられてるし、世の中の流れとか状況とか、この業界のこと、会社、自分自身も含めてがっかりすることも多い。でも、今でもやっぱり大工さんは素晴らしい仕事、尊敬される仕事、ある意味一番の仕事だという思いは変わらない。
だからさ、そういう仕事に就きたくて、そういうプロになりたくて、自分からやりたくて来たんでしょ?だったら本気になってやろうよ。私は単純なんだけどな。自分がやりたくてやってるんじゃないのっていう。

そしてそれだけの価値のある仕事だよって。自分の人生、大袈裟だけど、自分の人生を預けるだけの価値のある仕事じゃない?って。大工さん、木造住宅、木造建築は。私は元々この業界を目指してたわけじゃないし、大工さんでも建築士でもないけど、自分が目指してた世界よりも、比べるものではないけど、そっちに行かなくてもいいと、それだけ魅力的な、やりがいのある世界だと思ったんだよ。
だから、そういう存在なわけだから、本当にその当人たちが名実共に胸張れる?というか、何ていうのかな、堂々と子どもにも勧められる、誰もが憧れるような、そんな世界、社会、そこまでは無理でも、この会社でだけでも実現したいんだよね。
もうそれだけだよね、私が今ここでやってる意味は。ほんとにそれしかない。それが出来ないというかそれを目指さないんだったらもう私自身がここにいる意味も必要もないね。
時代の変化の中で、伝統的な技術を守りながら、
これからも大工という仕事を大切に続けるための熱い思いを伺いました!
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018
プランについて part3.
前回のDIALOGUE 017では、建築に関して敷地の持つ条件を読み解くことが、設計の出発点であるという話をしました。今回はその続きとして、どのように敷地の特性を考慮していくかを掘り下げていきます。
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017
プランについて part2.
建築において、本当に大切なのは、敷地の特徴を読み解き、周囲の環境と調和するデザインを生み出すこと。(前回より)今回は、敷地を最大限に活かし、自然と調和する建築のあり方について掘り下げて伺いました。
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016
プランについて part1.
今回のインタビューでは、渡邊がプランのつくり方から始まり、良いプランとは?、WISE SCAPEが大切にしている基本的な考え方について伺いました。
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015
木材について part6.
「木材について part6.」では、自然乾燥や低温乾燥の木が持つ本来の特徴と、それを踏まえた建築の魅力について深掘りします。癖を見極め、動きを予測しながら家をつくる知恵や、木材に込められた文化と未来への代表の想いをお届けします。
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014
木材について part5.
木材についてのシリーズ第5弾として、乾燥低温の持つ木材本来の特性について、木の色や匂い、靭性といった魅力をどのように生かすか、高温乾燥との違いについて詳しく伺いました。
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013
木材について part4.
「木材について part4.」では、木材の選別に対する考え、特に低温乾燥機を使用して品質を保つ重要性や、材木屋さんのこと、個々の木材の「個性」を生かす思いを伺いました。
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012
木材について part3.
「木材について part3.」では、無垢材と集成材の違いや、木材の工業製品化による特徴の変化について代表に伺いました。
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011
木材について part2.
part2.では、国産材と外材の違いや価格変動、国産材不足の背景、木材資源の持続可能性や管理の重要性について代表が語ります。
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010
木材について part1.
今回は、木材についてです。材へのこだわりや、国産材を選ぶ理由、木の魅力、木への思いについて伺いました。
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009
大工について part4.
大工についてpart4、今回で最終回です。最終回では、社長の大工職への思いを伺いました。
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008
大工について part3.
大工さんに向いている人とはどんな方でしょうか?今回は、その適性や現代社会の中で求められる資質について伺います。
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007
大工について part2.
前回、大工という仕事に求められるスキルや、社長が考える理想の大工像についてお話を伺いました。part2では昔と今の大工さんの違いに焦点を当ててお話を伺います。
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006
大工について part1.
前回、社長から注文住宅をつくる上で、大工の腕や技術がいかに重要かというお話しがありましたが、今回はさらに踏み込んで、大工という職業についてお伺いしたいと思います。
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005
注文住宅で大切なこと
多くの方が関心を持っている注文住宅ですが、本質を理解しないまま進んでしまうことも少なくありません。今回は本来の注文住宅とは何なのか...お話しを伺いました。
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004
注文住宅が向いてる方、向かない方について
前回、社長のお話を伺って注文住宅への熱い思いを知ることが出来ました。今回は具体的にどのような方が注文住宅に向いているのか、また逆に向いていないのかを伺いたいと思います。
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003
注文住宅とは
前回はWISE SCAPEの10年間を振り返り、今後の展望についてお話を伺いました。今回は社長が考える「注文住宅」とは何か?、本当の意味での家づくりとは何かを語っていただきます。
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002
WISE SCAPEを立ち上げてからその後
前回はWISE SCAPE誕生までの経過について社長の想いとともにお伝えしました。第二回目はWISE SCAPE立ち上げからのその後を伺いました。
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001
WISE SCAPEが出来るまで
お客さまからよく、社長の思いをもっと外に発信すればよいのに..との声が多々あり、それなら聞いてみようとこの企画が誕生しました。記念すべき第一回目はWISE SCAPEの誕生するまでを伺いたいと思います。