
DIALOGUE001
WISE SCAPEが出来るまで
話し手:代表取締役 渡邊
お客さまからよく、社長の思いをもっと外に発信すればよいのに..
との声が多々あり、社員も普段なかなか話す機会のない社長の考えや思いを知りたいよね....
それなら聞いてみようとこの企画が誕生しました。
これからコアな話も(ココだけしか聞けない)発信していこうと思います。
記念すべき第一回目はWISE SCAPEの誕生するまで、を語っていただきました。

ーなぜ今の家づくり(素材やデザインをいかした木の家)へ変化していったんですか?
一番は大工さんの腕が際立つ家をつくりたかったからかな。腕のいい大工さんがいた。腕のたつ人ばかり。
当時(2000年代前半~中ごろ)普通の家(分譲住宅や建売住宅とあまり見た目も変わらない)をつくっていて、ん~なんかどうなんだろうと思っていて...
私が2007年ごろまで大工をしていたときに、大工は良い仕事だな~と。 暑い、寒いのは大変だけど、技術を持っているからね。だから変な言い方だけど、そんな技術のある人たちがなんで普通の家をつくっているんだろう。もっといろんなことできそうなのにと思っていて。
その当時、お寺の本堂の銅板の屋根葺きを経験した時、寺社仏閣の屋根って反ってるじゃないですか、その反った屋根を原寸(実際の寸法)でかいて、実際に組んでいく大工さんの姿、素晴らしかった。感動したよね。
そんな技術を持っているのに一般住宅に使えないのは勿体ない。やりがいのある家をつくりたいよね~って。もっと腕が生かせる、技術を生かせるような家づくりをしていきたいな、と思うようになって。大工という職業がもっと誇れるものになって欲しいとの思いから始まったんだよ。
ーその時、会長(先代)はどう思われていましたか?
私が考えていたのと同時に、会長も同じ思いでいることが分かって、このままではいけないと木の家について密かに調べていたこともあり、スタートした感じ...

ーそれが今つくっているような家づくりが始まったきっかけ?
もっと言えば、そもそも歴史が好きで、歴史を学んでいくと必ず木造建築が付いて回り、リンクして。法隆寺、桂離宮、素晴らしい木造建築があってね。木造建築と現場で見ていた大工の姿が重なり、その素晴らしさが合わさり、やっぱりこういう建物つくりたいよねって。そうなると興味が出て調べるじゃないですか?当時(2005年頃)は自然素材の家がブームで、雑誌チルチンびとを見て、木の家がやっぱりいいよね、住む人にとっても、と。
一方で大工さんがつくる、木の家、良いですよって言ってもお客さまにとってどうなのか。間取り、使い勝手が良くないとまずい。それをどう融合させるか。ただ木材を使い、腕のいい大工がつくったからと言ってお客さまにとってより良い家になるのか。と。
そういうところから始まって、今の生活、暮らしにどう融合させていくか、からやっていった。WISE SCAPEが始まるずっと前の話だね。

ー2007年~2009年ですか?
そう。そこがベースにあって、少しずつデザイン的にも洗礼されていって。それをやっていって、震災がありどうなるか...と思ったけど、幸い事業は続けてこれた。だから、なんでWISE SCAPEを始めたんですか?というよりは、その前が大切で。ただ受け入れやすく名前を付けて...。かっこよく言えばマーケティングの為で。
ヤマニはさ、「ザ・建設会社」の名前である意味華がない。若い世代にどう伝えていくか...が課題だった。だから新たなターゲットに訴求させるのに、一旦ヤマニ建設から取り出すことでやりやすくしようと。
どちらかというと、ヤマニはゼネコン色が強い。公共もやるし、リフォームもやるし、土木もやるし...。良く言えば地域の何でもできる建築屋。悪く言うと何屋か分からない、何に特化してるか分からない。住宅を建てたい人には更に分からない。住宅専門とは分かりにくい。 営業上、入口としてはプラスにならないという判断で。入口の段階では相乗効果とならない。チルチンびとから一定の感度の高いお客さまには声を掛けて貰えたが、もうちょっと広くターゲットを持ちたい。そう思って(WISE SCAPEをつくった)。
木の家って、ちゃんとしているからデザインは気にしないとか、そういう事も大切だけど、いかにどう過ごすか、気持ち良く過ごすか...を考えたときに注文住宅部門を別とした方が事業展開しやすいと考えて。そんな時、外部からの力添えもあり事業展開していくことになった感じ。
でもやっぱり2007~2010年あたり、名前が出る前、構想や取り組み、ちょっと大げさに言えばまだ陽の目を見ない時代が今思えば大切で、年々具現化されていった。お客さまとのやり取り、自分たちとの思いをブラッシュアップ、お客さまと一緒に思いを共感して。お家ってこうありたいよね~とか。お客さまと一緒に成長していった感じかな。
有名だからとか、かっこいい、別格だ、とかではなく。だってそもそも当時は誰も知らないし。それでも依頼してくれるお客さまとは、思想、想い、大工の技術力、堅実さに対しての感度が高いお客さまが集まってきてくれて。その積み上げが今のWISE SCAPEのベースをつくっているんだよ。
そこから変わらない部分と、変わる部分、ブラッシュアップしていく部分が積み上がっていって今になった。

ー名前を考えたのは?
コピーライターさんです。ライターさんが2013年完成の西中央のコンセプトハウスを見に来て、ブランドイメージなど話して、何個か提案された名前から私が選びました。
自分では分からない、第三者からみたイメージ、特徴が入っている。当時のコンセプトハウスのイメージ、影響が大きいと思いますよ。その時にギャラリーは出来てないから。そこからギャラリーをつくって具現化していった。当時は名前がこそばゆい、くすぐったい、割と女性的な感じがしていた。だって資生堂とお同じような字体、雰囲気じゃない?(笑)
私は意識して思っていなかったけれど、彼ら(ライターさん、デザイナーさんたち。第三者的な視点の方々)はうちの住宅は考え方が柔軟、木の使い方が、雰囲気が柔らかいと言われた。だから女性的な、柔らかさのある名前にしては、と。
ーその方々と知り合ったきっかけは何ですか?
建築会社仲間の紹介ですね。その工務店さんが自分の課題感と同じだったのもあって。ヤマニ建設だと...ここからWISE SCAPEは想像もつかない、イメージ出来ないよね。
ただ、今となれば、ブランドってブランディングする物じゃないと思いますけどね(笑)ブランディングって本来はブランデット。現在進行形なのかな?ブランドって結果的に評判で出来上がっていきますよね。つくるものではないように思いますね。元も子もないですけど。

ー改めてWISE SCAPEという言葉の意味は?
WISE SCAPEというのは注文住宅のブランド名ですが、WISE(知恵、賢い)SCAPE(風景)。SCAPEはlandscape(敷地利用、全体計画)からつけた造語です。 昔から培われてきた木造建築の技術、知恵を活かしつつ、現在の暮らし、生活、ご家族に寄り添う、シンプルで美しい家をつくる。というコンセプトですよね。
大工という職業への熱い思いから始まったWISE SCAPEの始まりを伺いました。
次回はWISE SCAPE立ち上げからその後をお伝え致します。
社長の秘めた思いをこれからどんどんお伝えしていきたいと思います。お楽しみに!
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015
木材について part6.
「木材について part6.」では、自然乾燥や低温乾燥の木が持つ本来の特徴と、それを踏まえた建築の魅力について深掘りします。癖を見極め、動きを予測しながら家をつくる知恵や、木材に込められた文化と未来への代表の想いをお届けします。
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木材について part4.
「木材について part4.」では、木材の選別に対する考え、特に低温乾燥機を使用して品質を保つ重要性や、材木屋さんのこと、個々の木材の「個性」を生かす思いを伺いました。
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多くの方が関心を持っている注文住宅ですが、本質を理解しないまま進んでしまうことも少なくありません。今回は本来の注文住宅とは何なのか...お話しを伺いました。
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前回、社長のお話を伺って注文住宅への熱い思いを知ることが出来ました。今回は具体的にどのような方が注文住宅に向いているのか、また逆に向いていないのかを伺いたいと思います。
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002
WISE SCAPEを立ち上げてからその後
前回はWISE SCAPE誕生までの経過について社長の想いとともにお伝えしました。第二回目はWISE SCAPE立ち上げからのその後を伺いました。
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001
WISE SCAPEが出来るまで
お客さまからよく、社長の思いをもっと外に発信すればよいのに..との声が多々あり、それなら聞いてみようとこの企画が誕生しました。記念すべき第一回目はWISE SCAPEの誕生するまでを伺いたいと思います。