COLUMN

‘make scene’ 景色をつくる、家

06 窓=家の中に自然を取り込む装置について。

「借景」という言葉をご存じでしょうか。
それは、自分の敷地の外にある木々や空の眺めを借りて、家の中に景観を取り込む手法。
窓が果たす大切な機能のひとつです。

WISE SCAPE が窓のことえを考えはじめるのは、家づくりの中でもかなり初期の段階。
家を建てる敷地と向き合うときです。
どの方角に、どの高さで、どれくらいのサイズで窓をつくるべきか。
窓を開けたらどのように光や風が入ってくるのか。どんな景色が見えてくるのか。
毎日、その景色と向き合うことで、住む人の暮らしにどんな影響が生まれるのか。

もちろん、光や風は心地よく、景色は美しく感じられることがベストですが、私たちは、同時に、その「感じ方」にも気を配っています。
朝起きてカーテンを開けると、木々の揺らめきや、空模様が目に入る。
季節や天候のわずかな変化を感じ取りながら、今日1日の過ごし方に想いを巡らせる・・・・・・
私たちが窓をデザインするときにイメージするのは、そんなひとときがある豊かな暮らしです。

こうした考え方がわかりやすくあらわれている窓をご紹介しましょう。

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この家は、敷地を選定する段階からこの窓をイメージしてデザインしました。「借景」として切り取ったのは地域を代表する名勝、安達太良山。春夏秋冬、豊かな変化を見せてくれるその景観は、どんな絵画よりもこの家での暮らしを豊かにしてくれるはず。そんなイメージをかたちにしました。

窓は住み心地を決める重要な要素。そして、一度つくってしまったら、簡単に位置や大きさを変えることはできないものでもあります。
だからこそ、その家に飾られるどんな絵画やインテリアよりも、機能性と、心地よさと、眺める楽しさを感じられるものにしなければならない。
それがWISE SCAPE の窓のデザインに対する考え方です。