COLUMN

‘make scene’ 景色をつくる、家

09 「遮る」のではなく、「和らげる」。障子のやさしい機能。

私たちWISE SCAPEでは、「こだわり」という強い言葉を掲げるまでもなく、ごく自然に、障子を家づくりの中に取り入れてきました。障子は私たち日本人にとって、馴染みのあるデザイン。でも、単に「和風」を演出するためのインテリアではありません。

障子の魅力は、暑さや寒さ、光や視線などを「遮る」のではなく、「和らげる」というやさしい機能にあります。また、デザイン面からみても、建具のかたちや紙の種類によって、個性豊かな表情が表現できる。障子があるだけで、その空間が明るさや、温もり、やわらかな気品を持つようになる。こんな機能性と意匠性、そして柔軟な自由度を兼ね備えたしつらえは、世界的に見てもなかなかありません。

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また、私たちは常々、「家とは、住む人のすべてを受け止める存在であってほしい」と考えています。日々の暮らし、長い人生の中には、楽しいこと、うれしことばかりが続くわけではありません。じっと我慢しなければならないときも、ひとりになって考えたいときもあるはずです。そんなとき、家族と家族のつながりを「遮る」のではなく、適度な距離感で「和らげる」のも、障子が持つ大切な役割。そっと閉ざすだけで、今、どうしてほしいか。どんな距離感で接してほしいのかが伝わる。言葉にしにくい気持ちさえも受け止められる。そんなやさしい場所をつくる上で、やはり、障子の存在は非常に重要なものだと思っています。

そんな魅力を強く感じているからこそ、私たちは、多くの住まいで、多くのお客様に、さまざまなかたちの障子をご提案してきました。

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中には、「障子は破れるから面倒だ」とお考えのお客様もいらっしゃいます。実際、障子は破れてしまいますし、破れなくても、ある程度の期間が経てば、変色やたるみなどの劣化も起こします。定期的にお手入れして、張り替えなければ美しさが保てない、少し面倒なものかもしれません。もちろん、張り替えが難しいものについてはしっかりサポートもさせていただきますが、でも、破れてしまうからこそ、張り替えなければならないからこそ、家や暮らしに対する慈しみが生まれたりするのではないでしょうか。

「遮る」のではなく、「和らげる」。障子のあるやさしい景色を楽しんでみたい。そんなお客様は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。